グアダラハラセントロ

天気もよくないし、なんとなく気分が優れないグアダラハラ。メキシコ第二の都会らしい。大学もあるから日本からの留学生もいるとのこと。そういえばメキシコシティであった女の子もグアダラハラに留学中だといっていたなぁ。
でもなんとなく好きになれない雰囲気がある。多分グアナファトが好き過ぎたって言うこともあったし、都会だったらメキシコシティのほうがいろいろあるし、今に自分にとってはなんとなく中途半端な感じがするからなのだと思う。
あとは泊まっているユースホステルが建物内の2階でパティオ(中庭)が無いのも大きいかも。あと2段ベッドだし。
それでもせっかく来たしいろいろ回れば何か楽しいことあるかも!と自分を奮い立たせてメインスポットを見に行きました。

街の中心ソカロ。メキシコの町は基本的にソカロと呼ばれる広場とそれに隣接した教会を中心に成り立っている。ソカロの大きさはまちまちで、広場のように何も無い街もあれば、ちょっとした公園になっていてベンチや東屋なんかでマッタリできるソカロもある。
グアダラハラのソカロは都会なだけあって広場で、いろんなイベントができるスペースみたい。


世界遺産オスピシオカバーニャス
ここも内部の写真を撮るには別にお金を払わないといけなかったため写真はパス。曇っていたしきれいな写真なら他にいっぱいあると思って。見たい人はこちらをみてみてください。
ここは元孤児院と病院の複合施設らしく、平屋建ての言わばバリアフリー建築です。2つの中庭を中心の各部屋を回廊でつないだ、晴れていたらきっととても気持ちのいい建物。
真ん中のチャペルの天井にはオロスコというメキシコ内では有名な壁画画家の絵が描かれています。このメキシコの壁画は基本的にスペインの植民地支配からの開放を描いた物が多く、綺麗な絵というよりは生々しくておどろおどろしい絵が多く、これも実は好きになれない。
特にこのオロスコの絵はおどろおどろしい。フリーダ・カーロの夫のディエゴ・リベラ、シケイロス、オロスコがメキシコ壁画運動の中心人物といわれているのだけどオロスコはなんと言うか、恨みというか悲しみとかつらさなんかが前面に出ているような感じがする。希望が無い。
これがオロスコ画の「立ち上がる僧侶イダルゴ」。ソカロ沿いのハリスコ州庁舎階段の描かれたもの。このハリスコ州庁舎はメキシコ独立の父イダルゴ神父が奴隷解放を宣言した場所であり、メキシコ史上ただひとりの先住民出身の大統領ベニート・フアレスがあやうく暗殺されかかった場所でもあるらしい。

まぁそんなわけで天気もぱっとしないし気分もぱっとしないなぁなんて思いながら、それでも街中をぷらぷらし続けました。


ソカロ脇のチャペル。メキシコの教会はいつでもどこでも誰かしらお祈りしている。とっても敬虔なクリスチャン。

教会によってシャンデリアのデザインがそれぞれ違ってとっても可愛い。ここはお花モチーフ。かわいい!んでもってどこでも右の写真のような聖人像が両サイドにずらーーーっとある。アメリカには無かったもの。メキシコだけなのか中南米全域なのか。

街の市場。3階建ての建物に店がぎっしり。一人で歩いているとチニータやらなんやら聞き取れないいろんな言葉をかけられるのだけど、さっぱり意味がわからないのでとにかく微笑み返す。するととても嬉しそうに笑うのヨシとする。

そんな感じで一日歩いてもなんだかピンと来ないグアダラハラ
外でご飯を食べる気にもならなかったからパンを買ってユースに変えるとイスラエルから来たカップル(名前を失念)とデンマークから来たMoltenに誘われてご飯を食べに行くことに。

今思えばこの夜がグアダラハラで唯一楽しいひと時でした。